PRODUCT INFORMATION
「試される」リュックサック
月並みな言葉で語るには、あまりにも剛健なつくり。
軍用バリスティックナイロンの外装と、イタリアの伝統的職人技で仕上げられた強く締まったベジタブルタンニン皮革。
使いはじめは驚くほど肩に食い込むパット部分には、最新素材ではなく超高圧力で硬められた羊毛を使った古式製法の「極厚フェルト」を中芯に採用。
素材選びに始まり、設計、縫製、パーツ選定など、ひとつひとつが、タウンユースとしては必要以上のスペックを持たせた仕上がりになっています。
馴染みやすさという意味では、たやすくないとも評されるこのリュックサックを愛用しているユーザーのすべてが口をそろえていう言葉。
それは「一生モノである。」ということ。
グロースヴァルトが、バッグの作り方において最も大切にしていることは「壊れないように。しかしキレイに外れるようにつくること」。
現代的な接着剤などを一切使用せず、万が一破損してしまった場合に、何度でも手を入れて修理できるようにするというポリシーに基づいた「鞄づくり」をしているから。
壊れない鞄はありません。しかし、壊れにくく、そしてたとえ壊れてしまったとしても、何度でも修復可能な作りになっていること。
それが本当の「カバンづくり」です。
ウレタン素材は、軽量で便利なものですが、いずれもろくなり分解していきます。
合成皮革も扱いやすいものですが、経年変化によっていずれは破れてしまいます。
上質な本物の素材を使いたい。しかしそれは同時に製造難易度を高くしてしまい、結果的に簡単に強くは作れない。
それが、バッグメーカーが抱えているジレンマです。
強く作れば壊れにくいが、量産もできないし、修理もできない。
それが現代製造業の大きな課題です。
グロースヴァルトは大量生産を行いません。
なぜならばグロースヴァルトのカバンづくりは、「カバンがカバンであるための製法」だからです。
強くする。そして壊れ方を予想する
強くなればなるほど、壊れるときも修復不可能な壊れ方をするもの。
しかし、それをあらかじめ「読み切ったつくりにする」ことで10年使おうが、20年使おうが、決して修復不可能な壊れ方はしない。
それがグロースヴァルトの職人たちが1世紀を超えるカバンづくりで培ってきた「技の結晶」なのです。
その裏付けなくしては、この強靭極まりない仕様は実現できません。
グロースヴァルトRTB-3リュックサックは、どのような状況下においても持ち主の期待を裏切らないタフネスさを備え、時をかけて長い年月によって持ち主が「完成させる」というコンセプトを持ったかばんです。
簡単には現れてこない使用感。簡単には馴染んではくれない存在感と付き合うには、相応の覚悟を要しますが、いずれは必ず応えてくれる唯一無二の存在です。
量産するための方法論ではなく、鞄が鞄であるための方法論。
それを追求するのが RT.Basic です。新たにラインナップに加わった「RTB-3」は強靭なナイロンによるリュックサックです。
material:バリスティックナイロン,牛革